東京から離れて自然の中で癒やされたい
登山なんていいかも
でも登山は難易度高そう
身近に詳しい人もいないし…
それなら、ハイキングなんかどう?
初めてでも気軽に行けそうだよ!
なるほど、ハイキングか
確かに登山よりは取っ付きやすいかも!
でも何から始めればいいの…?
こういった疑問や不安に応える記事です。
本記事で分かることは下記のとおり。
- ハイキングを始めるために何から始めればいいのか分かる
- 必要な準備(服装、持ち物、知識)が分かる
- おすすめの山が分かる
- ハイキングの醍醐味が分かる
私はまだ社会人になったばかりの20代前半の頃、登山を始めました。
毎週、登山に行くほどハマっていまいた時期もありました。
初めは夏の高山ばかり登っていましたが、季節に関係なく登山がしたくて、今では冬の低山のハイキングにも行っています。
10年以上登山を続けている私が、低山ハイキングの初め方について解説します。
低山は高山に比べて気軽に始められて、低山ならではの魅力もたくさんあります。
この記事を読んだら、きっとハイキングに行きたくなりますよ。
自然でストレス解消したい人は、最後まで読んでみて下さい。
低山ハイキングが登山初心者におすすめの理由
①お金がかからない
低山のハイキングではお金がかかりません。
登山用の高価なウェアや装備が必要ないからです。
例えば、高山では天気が変わりやすいため、防水仕様の服装が必要で、主にゴアテックスという特殊な加工を施した登山靴やウェアを揃えなければなりません。
ゴアテックス仕様となると数万円と高価で、初心者の方はここで登山を諦める人も出てくると思います。
一方で、低山なら天気も地上の天気とそこまで変わらないので、一般的な天気予報で降水確率が低いのであれば、夏だと午前中に下山してしまえば、まず雨に悩まされることはないでしょう。
②気軽に自然を堪能できる
低山でのハイキングなら気軽に自然を堪能できます。
低山はどこにでもあるから、遠出する必要がないからです。
一般的に登山といったら上高地のような高山をイメージしがちですが、高山はどこにでもあるわけではありません。
日本の山の多くは低山が占めています。なので、比較的アクセスしやすいのが低山の特徴になります。
③登山を始めるきっかけとして最適
低山でのハイキングは登山を始めるきっかけとして最適です。
高山だと気負いして登る前に諦めてしまいますが、低山なら気軽に登れるからです。
もし高山に登ろうとすると、登山靴やゴアテックス製の雨具など高価な買い物が必要になり、敷居が高くなりがちです。
また、歩行距離も長くなるので、場所によっては5時間以上と長時間歩くことが要求され、体力が心配で諦めてしまう人もいるでしょう。
一方、低山なら高価な装備も必要ないですし、歩行時間も3時間以内が多いので、気軽にチャレンジできます。
ハイキングの魅力
①自然でリフレッシュができる
ハイキングの魅力の1つ目としては、自然に触れることでリフレッシュできることです。
都会や町中で暮らしていると、周りがコンクリートでできた人工物に囲まれていて、会社では仕事に追われ、人間関係に疲れ、ストレスが溜まっていることでしょう。
一方、山の中は人工物はほとんど見当たらなくなり、自然に満ちあふれています。
人混みや自動車の排気ガスに汚染されていない澄んだ美味しい空気、高所からの壮大な景色、森の中や渓流で浴びるマイナスイオン、登頂の達成感、溜まりにたまったストレスから開放されることは間違いないでしょう。
②ダイエット、健康に良い
ハイキングの魅力の2つ目としては、ダイエット効果が期待できるなど健康に良いことが挙げられます。
健康、ダイエットのためにと、普段からウォーキングをする人も少なくはないでしょう。
低山ハイキングは自然の中でできるウォーキングと言っても過言ではありません。
町中で歩くよりも山の中を歩いたほうが気持ちいいのは言うまでもありません。
自然を堪能しつつ健康にも良いなんて贅沢な話です。
③趣味になるかも
ハイキングの魅力の3つ目としては、ハイキングを趣味にできるかもしれないことです。
山は都会に住んでる人にはまるで別世界です。
その魅力に取りつかれて趣味になってしまう人もいるでしょう。
かくいう私もその一人です。もう10年以上続けています。
しかも、ハイキングは年をとってからでもできます。なので一生楽しむことができる趣味と言えるでしょう。
ハイキングが趣味になれば、きっとあなたの人生を豊かにしてくれるはずです。
道中に出会った人と気が合があえば、山友達もできるかもしれませんね。
必要な持ち物
①リュック
必要な持ち物としては、まずはリュックになります。
リュックは飲み物や持ち物を入れるために必ず必要です。
ハイキング程度とナメて、飲み物を持たないで登るのは自殺行為です。
リュックの大きさとしては、本格的な登山用のザックとなると高いので、使いやすいリュックで、20L前後であれば問題ないでしょう。
②靴
底が厚くて歩きやすい靴が必要になります。
靴ならなんでも良いというわけにはいきません。山道に向かない靴を履いていくとケガをしてしまう恐れがあります。
山道は石がゴロゴロしていたり、濡れた木の根っこや、ぬかるんだ坂など滑りやすいところがたくさんありますので、滑りやすい靴だと転んでしまいます。
底が薄い靴を履いていくと、砂利の上や凸凹した道を歩くときに痛いです。
ボロボロの靴を履いていくと途中で壊れる恐れもあります。
実際、私は富士山を使い古したスニーカーで登りましたが、下りで親指が靴を突き抜けてしまった経験があります。
底が厚くて歩きやすい靴を履いて行きましょう。
③服装
登山に適した服装が必要になります。
上下に分けて見ていきましょう。
上の服装
インナー、アウター
上の服装としては、インナーには吸水速乾性を有するポリエステルといった化繊素材、アウターには防風性のものが良いでしょう。
標高が1000m高くなると気温は6℃下がります。
さらに、開けた稜線上だと風も強いので体感温度が下がります。
何十分も登りが続き、汗だくの状態でそのような環境にさらされると、厳しい寒さとなり、急速に体温が奪われ、命の危険にさらされます。
特に綿、コットンの着用は避けましょう。非常に乾きにくい性質をもつので、危険です。
雨具
雨に濡れた場合も体温が奪われるため危険です。なので雨具も必須アイテムです。
ゴアテックスを代表とする防水性と吸湿速乾性を両立している雨具もありますが、数万円と高価なため、まだ登山を続けることになるか分からない始めの頃は、なかなか買う決断をするのは難しいでしょう。
まずは天気予報を見て雨が降りそうなら登らないようにしましょう。
その上で、念のため普通のカッパで良いので持っていくようにすれば安心でしょう。
登っている途中でも空の雲の様子を見れば、これから雨が降りそうかどうかは意外と分かるものです。
そのような時は引き返す決断をすることも大事です。
近くの山ならまたいつでも来れるので、無理せず次の機会に登れば良いのです。
下の服装
下の服装としては、肌を露出しない服装にしましょう。
低山だと登山道の整備が行き届いていない場合もあり、少し草むらの中を歩くこともあります。
草の成分で肌が痒くなったり、蛇に噛まれたりハチに刺される恐れもあります。
長ズボンかタイツを履くようにしましょう。
知名度のある山では草むらの中を歩くことはめったにないので安心して下さい
ただし、こちらも乾きにくい素材は避けましょう。
例えば、ジーパンは一般的に綿が大部分をしめているので避けたほうが良いでしょう。
その他
他にも手袋、帽子があれば持っていきましょう。
手袋を持っていれば、転んだときや、岩や木、ロープなどを掴むときに助かります。
軍手でも良いです。
私はホームセンターで売っている数百円の作業用グローブを使っています。
コスパ最強です。
帽子は日焼け対策や、虫対策、ケガ対策になります。
山中は下を向いて歩くことが多いので、目の前の木の枝に気づかないことがあります。
そんなとき帽子を被っていれば目にぶつかる前に帽子のツバにぶつかるので気づくことができます。
④飲み物
飲み物は必ず持って行きましょう。
ハイキングで最も必要なものといっても良いでしょう。
登山中は大量の汗をかきます。
人は食料無しでは2、3週間生きられても、水無しでは3日しか生きられないと言われます。
水は必ず持っていくようにしましょう。
必要な量は、次の計算式で出せます。
「体重(kg) × 行動時間(h) × 5(ml) × 0.8」
例えば、体重60kgの人で歩行時間が3時間の場合は
60kg × 3h × 5ml × 0.8 = 720ml
となります。
飲み物の中身ですが、ただの水よりはスポーツドリンクが良いでしょう。
私は「ダカラ」が好きで、よく持っていきます。
2Lのような大きな容器を持っていくと飲みにくいので、500mLずつ持って行ったほうが良いでしょう。
⑤その他
時計、地図も持って行きましょう。
地図は道に迷わないために必要です。
登山道は整備されてることが多いので道に迷うことは中々ないとは思いますが、念のため地図とコンパスは持って行ったほうが良いかと思います。
もしスマートフォンがあれば、GPSを使った便利な地図アプリがあるので、初心者には断然アプリをおすすめします。
特にYAMAPがおすすめです。下記の記事で詳しく紹介しているので良かったら読んで見て下さい。
時計はペース配分を知るために必要です。
定期的に時計で時間を確認して、日が暮れる前に下山するようにしましょう。
もちろん、ケータイでも良いですが、バッテリーの充電は必ずしておくようにしましょう。
必要な知識
①ハチ、ヘビ、熊対策
山にはハチ、ヘビ、熊といった危険な野生生物がいます。
こういった危険生物は低山でも出ます。
しっかりと対策しておきましょう。
ハチ
ハチの中でもスズメバチに刺されると命の危険があるので注意が必要です。
ハチは濃い色に寄って来る習性があるので、特に黒色の服は避けるようにしましょう。
もし近づいてきたら振り払ったりせずに、静かに離れるようにすれば大抵は大丈夫です。
ヘビ
ヘビの中でもマムシのような毒ヘビには注意しなければなりません。
基本的には歩くときに足元や頭上の木の枝をよく見ながら登るようにしましょう。
そうすれば、ヘビの存在に気づいて回避することができます。
しかし、登山道から外れて草むらや藪の中に入ってしまうと危険です。
足元が見えにくいのでヘビの存在に気づかずに襲われてしまいます。
なので、登山道からは外れないように注意しましょう。
登山道では基本的には分岐点に下記のような簡易標識があります。
他にも下記のようなピンク色のテープが木に巻かれていて、これに沿って進めば登山道を歩くことができます。
熊
最後に熊ですが、熊は基本的には臆病なので、熊鈴やラジオを鳴らしながら歩けば向こうから離れていきます。
それでも、もし出会ってしまったら、びっくりさせないことが重要です。
走って逃げようとしたり、攻撃したりすると、熊もびっくりして反射的に襲ってきます。
背を向けずにゆっくりと後ずさり、熊から離れるようにしましょう。
②季節に注意
登る季節にも注意が必要です。
季節によって服装や準備が変わるからです。
例えば、夏は半袖1枚で大丈夫ですが、春秋は朝と昼の寒暖差が大きいので、登り始めの山頂で休むといった寒いときは長袖が必要ですが、登りが続くような汗を大量にかくときは半袖になれるようにする必要があります。
さらに秋は夏に比べて急に日暮れが早くなるので、早めに下山するように気をつける必要があります。
また、山に慣れるまでは、冬山は例え低山でも避けたほうが良いです。
道が凍ってたり雪が積もってたりすることがあるので危険です。
③ゴミは持ち帰る
常識ですが、ゴミは山に捨てずに持ち帰りましょう
ペットボトルや食料の包装などは、元々自然界には存在しないものです。
自然破壊になりますし、ゴミが落ちているのを見ると嫌な気持ちになるのでやめましょう。
おすすめの山
オススメの低山の条件としては下記が挙げられます。
①知名度が高い
②標高1500m以下
③歩行時間が3時間以内
①知名度が高い
マイナーな山だと登山道が整備されてないこともあります。
登山道が整備されていないと、迷いやすいのでおすすめできません。
②標高1500m以下
標高は1000m以下が理想ですが、1500m以下であれば許容範囲内だと思います。
③歩行時間が3時間以内
歩行時間は3時間以内を目安にすると良いでしょう。行動時間が長くなればその分、飲み物などの持ち物が増えますし、何かあったときに下山するのが大変になってきます。
また、余談ですが登山道にロープウェイやトイレがあると安心です。
登り始めは大丈夫でも、下る頃には足が痛くなることもあります。そんなときにロープウェイがあると助かります。
他にも、急登が少なくて、ゆるやかなアップダウンが続く山や、景色が良いなど見どころが多い山もおすすめです。
まとめ
以上、低山ハイキング・トレッキングの始め方について解説させて頂きました。
長かったと思いますが、最後まで読んで頂きありがとうございます。
これで低山の登り方はバッチリだと思います。
装備を揃えたら、早速、山に登りましょう!
山は常にそこにあります。消えたりしません。
でも人生は有限です。
先延ばしにするほど山に登る機会は減っていきます。
自然の中で最高の気晴らしができる機会が減っていくのです。
これは本当にもったいないことです。
まずはとりあえず登ってみることも大切です。
なにかあれば引き返せば良いのです。
高山ではそうはいきませんが、低山ならそれが可能です。
「始めての登山だし道に迷わないか心配だな」
「どんな山に登ればいいのだろう」
といった悩みで先に進めないなら、YAMAPを使ってみることをおすすめします。
近くの低山を探すことや、道迷い防止機能を無料で堪能できます。
下記の記事で詳しく解説しているので、良かったら読んでみて下さい。
あとは行動あるのみです。最高の低山ハイキングを満喫できることを願っております。
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